「お帰りなさい岡女・岡短へ」にて講演会を開催しました。

平成30年7月29日(日)、本学のキャリア支援主催の「お帰りなさい岡女・岡短へ※」にて『「好適空間」って何? 』という内容で、研究ブランディング推進委員3名による講演会が開催されました。
※卒業後に先生や学生時代の仲間と語り合う機会として毎年開催しております。


「子ども好適空間研究拠点整備事業」について:町田由徳副委員長

子ども好適空間の3要素である「安全・安心が確保された空間」「子どもが居心地好く過ごせる空間」「子どもが夢中になって活動出来る空間」について解説しました。卒業生の間で「子ども好適空間」に対する認知度を高めてもらう事とともに、好適空間の事例調査等でコラボレーションしていただける園、事業所の募集を呼びかけました。


「屋外遊びで育む脳とからだ」について:山下晋委員

幼児期は遊びを通して、認知的能力,非認知的能力,運動能力を獲得します。それらに影響を与えるのが環境(空間・人・モノ)で、特に屋外の遊びでは体温調節機能や免疫機能の向上も期待されます。今回は,屋外遊びの例として「プレイパーク(冒険遊び場)」について紹介しました。 また,実際に幼稚園や保育所で行っている「保育者が設定したサーキット遊び」から、「子どもたちが自由な発想で作る冒険遊び場」の事例を紹介しました。今後は、子どもたちがワクワク,ドキドキして遊ぶ屋外遊びの環境と、独自に作成した尺度を用いて保育の質を測定し、保育現場に生かしていこうと考えています。


医療における「子ども好適空間」について:黒野伸子委員

子どもたちの「安全・安心が確保」された医療機関の空間設計の在り方について、今までの研究成果を基に、国内での改善事例を紹介しました。「医療」という特殊な環境下では、子どもの恐怖を軽減することが最も大きな課題といえます。医療機関の限られた空間に、好奇心を持てる遊び環境を作り上げていくには、多くの工夫が必要です。そこで、福祉先進国であるデンマークの医療環境に学び、子どもの目線に立った医療環境の実際をいくつか紹介しました。今後、「hygge」は、医療環境においても有用であるという仮説に立ち、「医療現場における子ども好適空間」とは何かについて解明し、多くの医療機関に還元していきたいと考えています。

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