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3Seiko Gakuen 100th anniversary 清光学園の源流は、現在の嫩幼稚園にあります。嫩幼稚園が幼稚園として認可を受け開園したのは1928年(昭和3年)のことでしたが、本多由三郎先生は、その4年前の1924年より、岡崎市内のお寺にあった一室で幼児教育に携わり、園舎の整備にも取り掛かりました。そして、1928年には嫩幼稚園として認可を受けたのです。 1924年から数えて100年になる本年、清光学園は100周年として記念の節目とすることにいたしました。学園が1世紀にわたり歩んでくることができたのは、創立者である本多由三郎先生はもとより、これまで学園に関わりを持っていただいた全ての皆様方のお力添えの賜物であると、心より感謝申し上げます。 100年の歩みの中で、岡崎女子短期大学は、1965年(昭和40年)に戦後のベビーブームによる保育者不足に対応すべく、保育科のみの短期大学として開設されました。その後、保育科を幼児教育学科に改称するとともに、働きながら学んで資格を取得したいと願う全国の女子高校生の要望を受けて、幼児教育学科第三部を開設しました。さらには、女性の社会進出や社会からの要請、また、小学校教員や福祉人材に対する要請を受け、高校生の希望進路の状況などを背景に、初等教育学科・経営実務科(→現代ビジネス学科に改称)・人間福祉学科を開設し、数多くの学生を育て優秀な社会人として輩出してきました。 また、岡崎女子大学は、子ども教育学部子ども教育学科を設置する大学として、2013年(平成25年)に開設されました。まさに短大で培われた教育実績と社会からの信頼が元となり、多様化する今後の社会において求められる、より高度な幼児教育・学校教育の担い手の養成を本分としての開設となりました。 現在、短大は幼児教育学科第一部と第三部を、大学は小学校教諭免許状をも授与する子ども教育学部子ども教育学科を設置しています。まさしく保育者・教師養成大学に特化し、未来をつくる子供達のための大学・短大として養成教育の充実に努めています。 清光学園100周年を迎え、本学園がいくつもの困難を乗り越え今日に至った先人のご努力に改めて敬意を表するとともに、岡崎女子大学・岡崎女子短期大学は、現在の少子化や保育者・教師不足といった社会問題に正面から向き合いながらも、地域社会に貢献する大学・短大として保育者と小学校教員養成を堅持し、子供たちの未来をつくり続けることを、本学の使命としていきたいと考えます。岡崎女子大学・岡崎女子短期大学学長  春日 規克令和6年9月14日清光学園100周年をむかえるにあたり

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