定点観測による保育者の空間デザイン意識の研究

研究代表者:町田由徳
研究分担者:黒野伸子


岡崎女子短期大学には「嫩幼稚園」「第一早蕨幼稚園」「第二早蕨幼稚園」の3つの付属幼稚園があります。 「嫩幼稚園」は岡崎市の中では中心市街地に位置する、小さな敷地の都市型幼稚園で、園舎の構造はRC(鉄筋コンクリート)造3階建です。 一方「第一早蕨幼稚園」「第二早蕨幼稚園」は広い敷地を持つ郊外型の幼稚園で、「第一早蕨幼稚園」はRC造2階建、「第二早蕨幼稚園」は木造1階建の園舎と、三つの園がそれぞれ異なる個性の環境、空間を有しており、各園では担任の先生方が保育室内の家具類の配置や、壁の掲示を工夫し、充実した教育を展開しています。
そこで本研究では3つの園の全ての保育室内を季節毎に撮影し、付属園の先生方が持っている環境構成のノウハウを画像としてアーカイブします。 撮影は広角レンズを使って室内を複数方向から撮影する他、360度全天球型カメラを使用し、室内環境を余すことなく画像データとして記録します。
この記録を長期的に継続する事により、付属園の先生方が「潜在的な知」として持っている、部屋の広さや形状、採光条件に対する家具や掲示の配置といったデザイン要素を顕在化するとともに、事例調査で集めた他園のデータとの比較を行う事により「子ども好適空間」実現のためのノウハウを明らかにしていきます。

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