自然科学分野の屋内外の活動における『子ども好適空間』の要素に関する研究

研究代表者:宇都宮森和
研究分担者:祝田学 長野八千代


子どもの「自然離れ」がしばしば話題になります。「子どもが自然に接する経験が著しく減っている」という調査結果も報告されています。子どもの自然離れは、なぜ起こるのでしょうか?
その要因として、私たちは「子どもを取り巻く空間」に注目しました。自然に触れることのできる空間が減少し、自然の中での親子のかかわりや、親子を受け入れる空間が不足しています。自然体験できる場や、自然科学の楽しさに触れる空間が用意されれば、きっと多くの親子がそこに飛び込んでくると考えたのです。
岡崎女子大学に「学校教育コース」が開設されて2年目になりました。小学校の先生を目指す学生が、小学生や親子と直接関わりながら学ぶ機会が必要になります。そこで、小学生を対象にした「親と子のネイチャーウォッチング」(愛知教育文化振興会との共催、年間5回開催)を学生が準備・運営したり、夏休み科学相談室(5回実施)を開設し、科学に関する疑問や関心事、夏休みの自由研究の相談に対応したりする場を計画、実践することにしました。これらの場は、参加する子どもたちが自然や科学に親しむ空間になるとともに、学生にとっても、自然や科学に対する子どもの見方・考え方を学ぶことのできる空間になるはずです。

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