幼児期における感受性と表現力を養う保育空間の研究

研究代表者:米窪洋介
研究分担者:平尾憲嗣


本研究の担当者は、イタリアのレッジョ・エミリア(世界で最も優れた学校10選の一つ)の視察を通し、保育空間の構築、多彩な表現方法について、音楽と造形が組み合わされた環境や教材(あそび道具等)が、幼児期の子どもの感受性や表現力を育むことに影響を与えることを調査したことで理解を深めてきました。
それを踏まえて、新たな教材を開発し、保育空間との関連性を研究することで、子ども達の表現活動と空間との関係性が明らかになると期待しています。また、現在、保育者養成校における「表現」領域を扱う授業科目では、教科区分が撤廃され、各分野(音楽・造形) の垣根を越えて、相互に関連性を持った表現の捉え方や表現方法について、指導内容が見直されてきており、表現に関連する授業において、新たな指導内容の検討が必要とされています。
そこで、本研究で開発した教材を実践的な子どもの遊び道具として付属幼稚園等に設置し、聴覚や触覚の感覚による子どもの創造的な遊びについて、子どもの様子を基に調査、研究を進め、そこで得られた様々な表現方法を学生に紹介し、学生が実践することで、保育者養成校における表現領域の指導内容を充実させていくことを目的としています。

一覧へ

PAGETOP