幼稚園における絵本空間の研究

研究代表者:鈴木穂波


幼稚園において絵本の必要性は認識されていても、「絵本空間」としてとらえた場合は十分に意識されていないのではないでしょうか。教室の一角に絵本が置いてあるだけでなく、子どもが絵本を手に取ったり、読んでもらったりする空間そのものの在り方を捉えていく必要があります。本研究は、幼稚園における絵本空間の在り方を、先進的な幼稚園の絵本美術館・絵本館から探っていきます。
今回視察する幼稚園の絵本美術館や絵本館は、いずれも空間デザインという視点から著名な建築家により建設されており、一般的には実現が難しいものです。しかし、これらの幼稚園の子どもの利用に特化して作られた絵本空間の背景にある理念や概念は、空間や予算に制限のあるそれぞれの幼稚園においても応用できると考えられます。幼稚園における絵本空間の理想的な在り方を踏まえたうえで、今後実際に、限られた空間や予算内においてどのような工夫が行えるのかの検討へもつながる研究を目指します。

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