平素より皆様には、清光学園の教育研究活動にご理解とご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。 清光学園は、令和6年(2024年)に100周年という大きな節目を迎えました。
清光学園の源流は、大正13年(1924年)、学園創設者本多由三郎先生(1896-1978)が、若い僧侶と協力して岡崎市の一乗寺に幼児教育のために整備した仮園舎にあります。この園舎が嫩幼稚園として認可を受けたのに続いて、本多先生は早蕨幼稚園、岡崎女子短期大学を開学しました。
仮園舎から100年を経て、現在では、岡崎女子大学、岡崎女子短期大学、嫩幼稚園、第一早蕨幼稚園、第二早蕨幼稚園、たかねこども園において、本多先生が実践した自己実現と地域社会への貢献を受け継ぎ、実学と経験を重視する教育理念のもと、教育を進めています。
私たちが生きる現代社会は、急激な人口減少や生成AIの進展など、大きく変化し続けています。しかしながら、取りまく環境がどう変わろうとも、一人の幼子の成長を支える幼児教育の意義と必要性は、これまでの100年も、これからの100年も変わることはないと私たちは信じています。大学・短大では建学の精神を中核に保育者・教育者を育て社会へ送り出すこと。付属幼稚園・こども園ではお子様の健やかな成長を支え、力強い人生のスタートを応援すること。それが、私たちの変わらない使命です。
これからもこうした地域の教育・保育を担っていくためには、学生、園児の教育環境の更なる充実が不可欠です。本学園の創立100周年を記念して、大学・短大では模擬授業演習室(*1)、保育演習室(*2)の整備を進めており、幼稚園・こども園でも新たな整備事業を企画しています。
*1 模擬授業演習室:実際の小学校の教室を再現した教室。小学校教員を目指す学生が、実際に教壇に立って模擬授業を展開することができる。
*2 保育演習室:講義エリアと造形・表現活動等が行える広いワークスペースを持つ、保育室を模した教室。講義から保育現場を想定したアクティブラーニングが1教室でできる。
これからの100年に向けて、新しく整備する教室を舞台に展開する、学生一人一人の力を引き出す私たちの教育に、ご期待をお寄せいただければ幸いです。
令和6年3月吉日
学校法人清光学園
理事長林陽子