岡崎女子大学・岡崎女子短期大学
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2022/11/8
お知らせ
岡崎女子大学創立記念日に寄せて
第9回 岡崎女子大学創立記念日に寄せて
―本多由三郎先生の魂が宿るところ―
岡崎女子大学学長 林 陽子
11月8日は岡崎女子大学の創立記念日です。今年も、この意義深い日を無事に迎えることができ、深い感慨を覚えています。
新型コロナウイルス感染症が収束しない中で始まった2022年度ですが、教員採用試験にチャレンジした「学校教育コース」の4年生は、昨年までにも増して輝かしい成果を収めました。「幼児教育・保育コース」の4年生も、保育士や幼稚園教諭を目指して、公務員採用試験を始め各地・各園での採用試験で目覚ましく健闘しています。
「インクルーシブ教育士」を目指す学生は、インクルーシブ教育実習を体験する中で、新しい気づきや学びの課題を自分のものにして、「インクルーシブ教育士」の名称に違わない内実を蓄えつつあります。子ども教育学部の学生が、目指す方向を自分で確認しながら、教職員や地域の方々、実習やボランティアで受け入れてくださる方々の愛情や期待を力に、豊かな学びと育ちを体現していく様子を窺い知ることは、本当に嬉しいことです。
さて、今年の丘咲祭は、3年ぶりに外部の方にも楽しんでいただきました。どの会場でも笑顔が輝き、喜びと自信に満ちた会話が聞こえました。私も、時間の許す限り会場に足を運び楽しませていただきましたが、その中で不思議な体験をしました。それは、大体育室の2階の座席でお笑いライブを見物したときでした。ふと、見回したステージや床面、2階の観客席のあらゆるところで、本学園の創立者である本多由三郎先生の、教育にかける魂に触れたような気がしたのです。
今から45年も前に、大体育室と小体育室、それに2階の観客席まで備えた立派な「体育館」を建てようと思ったのは、どうしてなのだろうと、あまり考えたことのない思いに駆られました。そして、並大抵の予算や時間では完成しなかったであろうこの体育館は、本多先生の教育の理想と、体育館が地域の方がたにも役立ってほしいと願う魂―学生や教職員の自己実現と社会への貢献―のひとつの形なのではないか、と思うに至りました。
創立者本多先生の教育の理想である建学の精神と、学生の皆さんの姿や教職員の姿とが響き合っていることを深く感じた丘咲祭でした。
令和4年11月8日
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