岡崎女子大学・岡崎女子短期大学

ニュース

2025/1/25

お知らせ

岡崎女子短期大学創立記念日に寄せて

 1月25日は岡崎女子短期大学の60回目の創立記念日です。この記念すべき日を皆様と共にお祝いしたいと思います。
 日頃、私は幼児教育学科第一部や第三部の授業として「保育原理」や「保育者論」を講義しております。現代の保育現場は、対象年齢も0歳から6歳までと幅広く、保育者には発達の見通しをもちながら、個々の子どもの発達特性を理解し、専門的知識や能力を駆使しながら個々に応じた配慮ある関わりを行っていくことが求められています。加えて、その子どもの保護者やご家族への子育て支援も求められています。このように幼稚園、保育所、認定こども園の種別を問わず、園は地域の子育て拠点、子育ての重要なインフラになっているのです。授業ではその様子を様々に扱うため、これらの現代の保育者に期待されるあまりにも多様で高度な業務内容(学習内容)に触れることで、学生たちはやる気をなくし、保育職への意欲を失ってしまうのではないかと心配になるのですが、全くの正反対です。本学の学生たちは、保育者の業務内容を知れば知るほど、「もっとしっかり勉強したい」「保護者の方を支えたい」「子ども達のために楽しい遊びを身につけたい」「自分の地域にどのような子育て支援制度があるか調べてみたい」等、実に誠実に学ぼうと努力しています。その姿は本当に素晴らしいものです。勿論、授業中に疲れた様子の学生も見かけますが、月曜から金曜(第三部生は土曜)まで、1限から4限、あるいは5限まで、実によく学んでいると感じます。
 それが就職率100%、保育専門職への就職率97.7%(令和5年度実績)という驚異的な数字になって表れているとも言えましょう。そしてこれが60年の伝統なのかもしれません。
 令和8年4月からは本学も共学となり、校名も「岡崎短期大学」に変更する予定です。これまでの「オカタン」の伝統に、きっと新たな風が加わって、さらに創造的に発展していくことでしょう。
 短大生は2年間あるいは3年間という短期間に集中して学び、社会に巣立っていきます。オカタンを卒業する保育者の卵たちは、保育現場での実践経験を積みながら学び続けていく、意欲を秘めたまさに「金の卵」です。これからも地域の皆様に愛され、ともに活躍していくことを願っております。

 

岡崎女子短期大学  
副学長 新井美保子

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